soreto_spice は、現在準備中です。

2017/12/01 15:02



スパイスがもっと身近になればと思い活動しているので
スパイスの使い方や、商品だけでなくひとつひとつのスパイスについても少しずつ書いていこうと思います。
これで少しでもスパイスに興味を持ってもらえて、自分の好きなスパイスを見つけてもらえれば幸いです。

まず第一回目は『クローブ』です!
他にもっとメジャーで身近なスパイスもありますが、私が一番好きなスパイスなので最初はコレで行こうと思います。

クローブはフトモモ科の花の蕾です、またその木の枝や葉からもクローブの香味成分が取れます。

クローブはフランス語で釘を意味する『Clou』が英語の『Clove』に変化したもので
和名の『丁字(ちょうじ)』も中国語の丁が釘を表すことに由来しています。
他にも別名として香りが強いことから『百里香(ひゃくりこう)』、中国で口臭予防に口に含んで使っていた頃には『鶏舌香(けいぜつこう)』と呼ばれていました。

その香りはバニラにも似た甘い香りですが、日本だと6世紀ごろには正倉院宝物にクローブがあったようで
昔から香りを油に抽出して香油にしたり刀剣類の錆止めにクローブの油を用いていました。
他にもこのクローブの主要な香り成分であるオイゲノールはゴキブリが嫌うことから平安時代には台所周りに防虫用に香袋が吊るされてい他という記録があったり
また身近なところだとウスターソースの香味で使用されていたり清涼飲料水の香料で使用されたり
思っているより身近にその香りは使用されています。

効能としてはオイゲノールの抗菌作用、鎮痛作用が強く局所麻酔に使用されることもあり、オイゲノール(Eugenol)がユージノールとよばれ歯科などでも使用されています(なぜ発音が違うのかは謎ですが)。
そのため『歯医者のスパイス』と呼ばれクローブの香りから歯医者を連想するかたもいるようです。またそのまま噛んで使用するという方法もありますが刺激が強いので注意が必要です。この鎮痛効果により生理痛、筋肉痛、関節痛などにも効果があります。

また香りによるリラックス効果や、抗酸化作用、消化促進、血行促進、子宮強壮、加温作用などなど多様な効果がありますが、搾乳中の方妊娠中の方は注意が必要です。

主要生産国はインドネシアですがインドネシアではタバコにクローブを使用したガラム煙草などもあり
世界のクローブ生産量の半分がこのタバコに使われています
初めて知った時には意外なところにも『〇〇それとスパイス』があるなと思ってしまいました。