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2017/12/16 01:26


今回はカルダモンについてです

カルダモンはショウガ科の多年草でインド原産の植物で、1cmほどの楕円形の実の中にゴマ粒大の種子が入っています
外皮には香りはなくカルダモンの香り成分のシネオール、テルピオネールは中の種子に含まれます
カルダモンの清涼感のある香りの主成分であるシネオールは別名ユーカリプトールでコアラが食べるユーカリの香りの主成分でもあります

カルダモンの名前の由来には諸説ありますがカルディア(cardia=心臓)の形をしたアモーマム(amomum=近縁植物で生薬、スパイスとして用いられる植物)という意味や、心臓を強くするという意味からつけられた説などがあります

カルダモンには近縁種が数多くありますインド南部のマラバル地方原産のマラバルカルダモンが本種とされますが、そのほかにもインドからマレーシアに分布するグリーンカルダモン(エレッタリアカルダモマム)とブラックカルダモン(ブラウン・カルダモン、ワイルドカルダモン)がありますが、一般的にはグリーンカルダモンが高品質とされています
またブラックカルダモンはグリーンカルダモンよりサイズが大きく2cmほどありますが純粋なカルダモンとは違う種類です

日本に入ってきた時期は明確になっていませんが生薬として入ってきたようで、現在ではサフランについで高価なスパイスとされています
またカルダモンは『スパイスの女王』と呼ばれ香りは清涼感があり慣れない方には少し強く感じられるかもしれませんが、最近ではチャイなどでその香りに触れる機会も多くなっていると思います

原産国のインドやトルコではカルダモンコーヒーとして飲用に使われたり、肉の臭み消し効果などを利用してカレー料理以外にも広く使用されています
また北欧ではパンやアップルパイなどの焼き菓子に香りづけで使われたり、ソースやピクルス等の加工品にも利用されます

ご家庭でもパウダーを砂糖に混ぜてカルダモンシュガーにしてパンにかけたりホットミルクに入れると手軽に使えます
香りと効かせすぎるのは注意が必要ですがホールスパイスですとさやのまま使ったり、少し潰して使ったり自身で香りの調整してみてください