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2018/02/17 20:27

シナモンは世界最古のスパイスの一つで、皆さんにもお菓子やドリンクに使用されたりと身近なスパイスの一つだと思います。日本ではニッキ、肉桂、漢方では桂皮とも呼ばれ、奈良時代に中国産のシナモンが輸入され正倉院宝物の中にありその頃は漢方など医薬品としてですが、庶民に広まったのは江戸時代にニッキとして栽培され始めてからで、八ツ橋などお菓子にも使用されるようになりました.
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シナモンはクスノキ科ニッケイ族の複数の植物から作られる商業的香辛料です。『今日では』その中でもセイロンシナモンから作られるものを『シナモン』を呼び、シナニッケイから作られるものを『カシア』と呼び、日本などではどちらもシナモンとして扱われますが、地域によっては別のものとして区別して扱われ、カシアという名前は『樹皮を剥ぐ』という言葉が語源になっています.
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上記で『今日では』としたのには理由があり、昔はスリランカ(セイロン)原産のセイロンシナモン、中国(支那)原産のシナニッケイ、日本のニッキ(元はシナニッケイともされている)、アフリカ・中東原産のカシアとされていました。しかし時代が経つにつれそれぞれのシナモンが混同されるようになったようです。そのほかにも近縁種にインディアン・ベイ・リーフと呼ばれるカシア・リーフとマラバール・リーグのいう二種の全く違うシナモンの香りのする葉っぱも存在します.
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このようにシナモンとその香りはあらゆる時代にあらゆる場所で使用されてきました。これからもこの香りを楽しむと共に、新しいシナモンの使い方も知りながら付き合っていきたいですね.
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香り成分についてですが主な香り成分はシンナムアルデヒド、 オイゲノール、サフロールです。
シンナムアルデヒドはチューインガム・アイスクリーム・キャンディ・清涼飲料などの香料としての用途で用いられ、天然の甘いフルーツ様の香りを出すために香水に混合されたり、アーモンド・アンズ・バタースコッチなどの香りにもシンナムアルデヒドが使われることがあります。
また、粉末化したブナの実の殻にシンナムアルデヒドで賦香したものがシナモンパウダーとして販売されることがあります。+
その他にも毒性の少ない殺菌剤として農作物の主に根の殺菌に使用されるとともに、殺虫剤としての効果や犬や猫などの動物を追い払う効果もあります。
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その他の成分であるオイゲノールはセイロンニッケイにのみ含まれます。
そのため香りが他の品種よりマイルドになっているともに、同じくオイゲノールを含むクローブとの相性の良さにも繋がっています。
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*シナモンは使いやすいですが、使いすぎると肝機能、腎機能障害を引き起こすほか、子宮収縮や早産を促すため妊婦の方は使用を控えた方がよいです